ヤミ金取立苦に自殺 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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ヤミ金取立苦に自殺

2005年09月23日

ヤミ金の取立を苦に、大阪府の65歳の男性が2005年9月16日ころに自殺したそうです。ヤミ金に手を出した発端は、2004年6月、金融業者を名乗る者から「金を融通する」と電話があり、妻は当初断ったが住所を聞き出され、数日後に2万円が郵送されたとのこと。間もなく「死んでも払ってもらう」などと脅迫的な取り立てが始まり、近所の家にも「男性の所在を教えろ」などの電話もあったといいます。男性は、これまでに約20万円を振り込んだそうです。

男性は、これまで警察署に相談をしたていましたが、署員は業者を特定できる書類を持参するようアドバイスし、かつ「電話があっても相手にせず、押しかけて来たら110番するように」などと指導したとのことです。

ヤミ金は、携帯電話と買い取った通帳で商売をしているのが通常であり、所在や本名など、自分を特定させる情報を隠しています。だから「ヤミ」金なのです。したがって、「業者を特定できる書類」など持参できるはずがありません。2万円が郵送された封筒にも正しい住所は書いてないのが通常です。

ヤミ金は、弁護士が間に入って電話で交渉すれば、諦めるのが通常です。警察も本気で取り締まる気がないのであれば(本気で取り締まる気があるのであれば、捜査は密行します)、被害者の代わりに電話1本かけてあげても良いような気がします。

ヤミ金被害に遭われている方は、下記弁護士会の相談センターへどうぞ。自分ではなかなか解決できません。

四谷法律相談センター 03-5214-5152
神田法律相談センター 03-5289-8850
錦糸町法律相談センター 03-5625-7336