報道ステーション出演
2008年11月18日
2008年11月17日のテレビ朝日「報道ステーション」に出演し、コメントをしました。
最近、大阪で悪質なひき逃げ死亡事件が連続で起こっています。
先日、ひき逃げ事件で殺人罪の容疑で逮捕者が出ました。
しかし、ほとんどのひき逃げ死亡事件は、殺人罪ではなく、自動車運転過失致死罪です。自動車運転過失致死罪は過失犯なので、7年以下の懲役又は100万円以下の罰金です。(刑法第211条2項)。これに対し、殺人罪は、死刑又は無期若しくは5年以上20年以下の懲役です。
同じ人の死を招いていても、故意犯と過失犯ではこれだけ違うのです。
はじめから人を轢くつもりで自動車を衝突させたら殺人罪です。しかし、過失で人を轢いた場合には、あくまで過失なので、自動車運転過失致死罪です。
では、過失で人を轢いて、その後引きずったり放置したりして、死亡した場合はどうなのでしょうか。もしかして瀕死の状態で、すぐに助ければ助かったかもしれません。
これを過失と言えるでしょうか。
今回の連続するひき逃げ死亡事件を機に、今一度検討する必要があるでしょう。