審査の視点
2009年11月23日
結成10年以下の漫才コンビによるコンテスト「M-1グランプリ」を観ました。
「誰が一番おもしろいのか」を決めるコンテストです。
審査員は、漫才界の重鎮たち。
審査員のコメントを聞いていて思ったのですが、ただ単におもしろさではなく、漫才の技術面に対する評価コメントがむしろ多かったように思います。
審査員は漫才のプロですから、どうしても演者の側から観て評価してしまうのでしょう。その視点はおそらく点数にも反映されていると思います。
たとえば、法廷で裁判を観る場合を考えてみます。私たち法律家が裁判を観ると、やはり法律家としての視点で裁判を観ます。
「法的な主張しては、むしろ損害賠償よりも不当利得とすべきではなかろうか」というように。
しかし、一般の人は、弁護士による尋問の迫力や証言の内容による人間ドラマなどに興味を持つでしょう。
このように、評価する人の生きる世界によって、評価の視点は全く異なってくるものだと思います。
そうだとすると、「M-1グランプリ」は、単純に「一番おもしろいコンビ」を決定するものではなく、「おもしろさと漫才の技術など総合力がもっとも高いコンビ」を決定するコンテストと言えるのではないでしょうか。
単純に「誰が一番おもしろいのか」を決定するには、視聴者参加型になりましょうか。
そんなことを考えていましたが、来年も、また楽しみにしています。
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