倒産増加で中古オフィス用品値下がり | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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倒産増加で中古オフィス用品値下がり

2008年12月04日

昨今の不況による倒産件数の増加で、「中古オフィス用品」が値下がりしているそうです。

大手リサイクル業者によると、ここ数ヶ月で引き取り量が1.5倍になっていると言います。

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企業が破産した場合、裁判所から破産管財人が選任されます。破産管財人は、会社の財産をすべてお金に換えて、そのお金を債権者に配当する業務を行います。

通常、会社はオフィスビルやマンションの一室を賃借して事業を営んでいますので、室内にあるオフィス用品や什器備品を処分して撤去し、室内を原状回復して、ビルなどの所有者に返還する事務も破産管財人が行います。

しかし、倒産した会社のオフィス用品など高価で売れるはずもなく、通常は、倒産した会社の動産類を専門で買い取る業者に動産買い取りと不要品廃棄を依頼することになります。

そして、買い取られたオフィス用品類が、中古リサイクル業者に転売され、売られていくことになるのです。

私も相当数の破産会社の破産管財人を務めましたので、多数のオフィス用品を買い取り業者に売却致しました。そのオフィス用品は、今、どこかの会社で使用されているのかもしれません。