写真掲載で肖像権侵害
2005年09月28日
ある財団法人が、東京の銀座を歩いていた女性を写真撮影し、ストリートファッションを紹介するホームページに掲載したところ、それが別の掲示板に転載され、その女性に対する中傷記事が書き込まれました。
中小記事が書き込まれた理由は、当該女性の服の胸の部分に赤い文字で「SEX」と書かれていたことによります。
女性は、この財団法人に、慰謝料330万円を請求したところ、東京地裁は、9月27日に、肖像権侵害を理由として、慰謝料35万円の支払を命じる判決をしました。
インターネットが普及し、情報が瞬時に世界を駆けめぐるようになりました。このようなことは、ネットの世界で常に起こっているのではないか、と思われます。ネットの世界は架空の世界のようにも思えますが、実在の人物を対象にする場合には、常に現実世界と交錯していることを忘れないようにしたいと思います。