決断における希少性の罠 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。

決断における希少性の罠

2013年04月24日


あなたは、間違った決断をしてしまったことがあるでしょうか?

もちろん、あるでしょう。

そして、後悔したことがあるでしょう。

実は、人間が間違った決断をしてしまう時に陥る罠が8つあります。

そのうちの一つが「希少性の罠」です。

20歳の頃、「B3」というモコモコの革ジャンがとても流行していました。

私も、その革ジャンが欲しくて古着屋に探しに行くと、良いB3が吊ってありました。

試着してみると、店員さんも、「カッコいいですねえ」と言ってくれました。

ただ、ちょっと大きめだし、値段が少し高い。

どうしようか悩んだ末、

「もう少し考えます」

と店員さんに伝えました。

すると、店員さんは、

「はい。わかりました。でも、このB3はとても人気がありますから、すぐなくなってしまうかもしれません。お取り置きしたいところですが、うちの商売なので・・・」

そう言われた途端、私は、そのB3が、とても貴重なものに思えてきました。

次回、来た時にこのB3が誰かに買われてしまった後だったら?

そう考えると、私はいても立ってもいられなくなりました。

「少しくらい大きくたって変じゃないし、何年も着られるものだから、少しくらい高くたって平気だ」

そして、思わずそのB3を購入しました。

喜び勇んでB3を着て歩いていましたが、やはり少し大きいようです。

洋服屋に行くと、どうしてもB3に目がいってしまいます。

結構在庫もあり、自分にぴったりの大きさのもあるようです。

「どうして、あの時、焦って買ってしまったのか・・・・」

私がこの時陥ったのが、決断力をゆがめる

「希少性の罠」

です。

数が少なく、今決めなければなくなってしまうかもしれない、と思うと、人は、無性にそれが欲しくなるのです。

「本日限り」

「あと1個」

とか言われると、無性に欲しくなります。

この性質によって、人は、決断を誤ってしまうのです。

この「希少性の罠」から脱出するには、自分に対して3つの質問をすることです。

その質問については、私の新刊に書いておきました。

よろしければ、ぜひ!

スパッと決める技術/あさ出版

¥1,470
Amazon.co.jp