売り手市場と買い手市場
2007年04月03日
労務行政研究所の調査によると、大手企業の約3割が今年4月に入社した新入社員の初任給を引き上げたそうです。「超売り手市場」ということです。
更なる景気回復を期待したいところです。
逆に、弁護士業界では、初任給は下がっています。法科大学院、新司法試験制度などができて、大量の新規弁護士資格取得者が出てきているためです。
こちらは、「超買い手市場」です。
募集をすると、相当数の問い合わせ、応募を受けます。就職できない人も多いでしょう。その人達は、就職浪人になるか、いきなり自宅事務所として登録して業務を行うか、ということになるのでしょうか。あくまで自分の経験ですが、司法研修所を卒業しても、実務では、いきなり一人で開業できるほど甘い世界ではないというのが実感です。
もう少し弁護士増員に時間をかけた方が良いと思います。
ところで、雑誌「ZAITEN」6月号の特集は「弁護士 淘汰時代」でした。
そんな時代がそこまで来ています。