割り切り離婚
2006年04月01日
タレントの麻木久仁子さんが、結婚13年目、長女1人という状態で、離婚したそうです。夫は、「踊る大捜査線」のテーマ音楽で知られる作曲家の松本晃彦さん。(記事)
長女の養育権は、麻木さんが持ち、親権は元夫の松本さんが持つとのことです。すでに別居を始めており、週1回は、3人で会っているそうで、今後も協力しあって長女を育てていくことで合意しているようです。
とても割り切っているようです。
私たち弁護士が扱う離婚事件は、もめている事件がほとんどです。
- 離婚するかどうか(一方が離婚を求め、他方が拒否している)
- 財産分与の額(不動産とローンがあったりするともめます。)
- 慰謝料の額(かなりもめます。)
- 親権
- 養育費
- 子との面接交渉権
などでもめることになります。特に、お金の面でもめることが多いです。お金をもらう方は、「今までの人生を金に換えて返せ。」という感覚がありますが、お金を払う方は「手切れ金」的な感覚だったりするので、全く感覚が違い、金額の調整が難航します。更に、これに支払能力の問題も加わってきます。
これらの点を解きほぐし、最終的に合意に持ち込むのはなかなか難しいものです。
思いどおりに他人を動かす交渉・説得の技術―現役弁護士が書いた
熟年離婚の損と得 ~捨てる妻、捨てられる夫~