フリー
2010年02月13日
副題は、「<無料>からお金を生み出す新戦略」となっています。
グーグルは、検索エンジンも、メールソフトも、スケジュールソフトも、ウェブブラウザも無料で利用できるようにしています。
そして、無料で利用されるサービスには、広告が挿入されており、私たちがその広告をクリックする毎に、グーグルの売上が計上されています。グーグルにお金を支払っているのは、広告主たちです。
実は、私もグーグルにお金を払っている1人です。
グーグルは、無料サービスを提供することにより、莫大な売上と利益を上げているのです。
本書は、そのような「無料」のビジネス化について、考察しています。
人は、「有料」と「無料」があれば、「無料」の方に飛びつきます。では、全てのサービスで「無料」が勝つかといえば、そうではありません。
無料サービスよりも価値があり、かつ、その価値がお金の価値よりも上回っていると判断されれば、有料サービスが購入されることになります。
今後、インターネットの発展の中でフリービジネスが隆盛を極めるでしょうが、有料ビジネスがなくなることもなく、両者は併存することになるでしょう。
弁護士業界でも、「相談無料」が増えてきています。一般的な法律知識は、インターネットなどを調べれば、無料ですぐに入手できます。
今後は、弁護士その他の士業の世界でも、有料とするからには、無料よりも価値があり、かつ報酬と見合うだけの価値があるサービスを提供しなければ、淘汰されることになるでしょう。