誰の立場で考えますか?
メルマガ「弁護士がこっそり教える絶対に負けない議論の奥義」より。
相手の立場に立って物事を考えることは、とても大切です。
私たち弁護士が裁判を起こす時、依頼者の最大限の利益を目指します。
したがって、依頼者の立場に立って事件を眺めます。
しかし、それだけではありません。
裁判は、相手との戦いですから、相手が、どのように事件を眺め、
何を求めているのか、を知らなければ的確な戦略が立てられません。
そこで、相手の立場に立って、じっくりと考えてみます。
しかし、それでも不十分です。
裁判の判決は、裁判官が書きます。
したがって、裁判官が見て、私の依頼者の言っていることが正しい
と感じてもらわなければなりません。
そこで、裁判官がどう感じ、どう考えるか、を裁判官の立場になっ
て考えてみなければなりません。
このように、裁判を起こすときには、依頼者、相手、裁判所の3つ
の立場で事件を検討することが必要になってきます。
他の仕事でも同じことでしょう。
営業の立場であれば、自分の会社のことを考えるのは当然ですが、
相手が何を求めているか、を考えなければ的確な提案はできないで
しょう。
ウォルト・ディズニー氏は、ディズニーランドを作ったとき、パー
クのあらゆるところでしゃがみ込み、周囲を見渡していたそうです。
パークの主役は客であり、客の主役は子供達です。
そのため、ウォルト氏は、しゃがみ込むことによって、子供の立場
に立ち、子供も目線で、パークを見渡してみたのです。
そして、視線上に、障害物がないことなどを確認したそうです。
私たちはどうしても自分の目線で物事を判断してしまいがちですが、
このように、相手の立場を推測して知ることは、とても重要だと思
います。
このような細かな配慮の積み重ねが、ディズニーランドを夢の国
にしたのですね。
大変勉強になります。
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