日弁連会長選挙
2008年02月09日
2008年2月8日(金)に日本弁護士連合会の会長選挙がありました。
大阪弁護士会元会長の宮崎誠弁護士(63)と元青年法律家協会議長の高山俊吉弁護士(67)の一騎打ちで行われましたが、宮崎誠弁護士の勝利に終わり、次期の日弁連会長には、宮崎誠弁護士が内定しました。
仮集計によると、投票率66.52%(投票者数1万6679人)で、宮崎弁護士9402票、高山弁護士7043票でした。
現在行われている司法改革において、法曹人口の増加問題や裁判員制度問題などが争点となっておりました。
宮崎弁護士は、法曹人口問題においては、「法曹人口増員のスピードダウンを提言する」との公約でした。現在、新しく法曹資格を取得する新人達の就職問題が大きな問題となっております。登録審査をしている弁護士から聞いたところによると、就職先がなく、自宅を事務所として弁護士登録をする人も多いと聞いています。
どんな仕事もそうですが、私たち弁護士の仕事も失敗が許されません。一般民事の事件は、試験に受かったからといって、法律知識だけですぐに適正な処理ができるほど甘くありません。最初は経験を積んだ弁護士の指導を受けながら事件処理を憶えていかなければ、なかなか事件処理のバランス感覚が身に付いていきません。
法曹人口増員のスピードダウンをどう実現するか、についてもそうですが、すでに人口増員によって就職できなかった弁護士についてどのような対応をするのか、見守っていきたいと思います。