孤独感を和らげる方法
スタンフォード大学の心理学者、グレゴリー・ウォルトンとジェフリー・コーエンが行った実験があります(2011)。
彼らは、大学に入学したばかりの新入生92名を対象に、1時間だけのある体験をしてもらいました。
その体験とは、「先輩たちも最初は孤独だったが、時間とともに仲間ができていった」という話を読むことです。
その後、被験者自身が「自分の経験もそうだった」と文章を書き、それを将来の新入生に伝えるビデオメッセージとして撮影しました。
このわずか1時間の体験が、驚くほどの効果を生みました。
被験者の成績は、3年間で大きく上昇。
アメリカの大学では、マイノリティと非マイノリティの成績格差が大きいらしいのですが、この成績格差が約52%縮小。
ところが、白人学生には有意な影響はなかった、ということです。
研究者が出した結論は、「自分はここに属している」と感じられるだけで、不安やストレスが減り、学習・健康・幸福の好循環が生まれる、ということです。
そして、今の孤独感等は、「所属感の危機を一時的・普遍的なもの」と再解釈させることで、マイノリティ学生の心理的防御反応を和らげたということになります。
この実験結果を、自分の人生に、どう応用できるでしょうか。
現在の自分が属する組織で孤独感を感じていたり、はじめたばかりの仕事で失敗ばかりして自信を喪失していたり、などの状況に置かれている場合に応用できるでしょう。
そのような人は、自分と同じような状況に置かれていた人が、その後、孤独だった人が仲間を増やし、自信を喪失していた人が成功の階段を登っていった、という体験談を読んだり聞いたりすればいい、ということです。
AIに指示すれば、どこからか探してきてくれるでしょう。
そして、体験談を読んだら、自分がその状況を克服したことを前提として、将来の同じような境遇に悩む人向けの手紙を書いたり、実際に話してみたりすることです。
それによって、現在の状況を、「将来成長するための一時的な環境・プロセスに過ぎない」と、解釈しなおすことが可能になるでしょう。
それにしても、便利な時代になりました。
上記の論文は英語で書かれたものですが、AIがすぐに日本語に翻訳してくれるのです。
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