東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
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孫悟空に学ぶ

2025年12月19日

孫悟空は、岩の中から生まれた石の猿です。

天に昇り、神々すら恐れるほどの力を身につけました。

筋斗雲で空を駆け、如意棒で鬼神を打ち払います。

しかし、その圧倒的な力が、天帝の怒りを買い、最終的に五行山に封じられてしまいます。

孫悟空は、自分の力を過信し、自分には何でもできると思っていました。

他の存在を尊重することをしませんでした。

このようなことは人間世界にも見られます。

権力、知識、技術、影響力など、何らかの力に入れると、「自分の力を正義だ」と錯覚しがちです。

・権力を振りかざし、威張り散らす社長や上司。

・知識をひけらかし、他人を見下す同僚。

私もそんな経験があります。

口下手だった私は、司法試験の勉強を通じて、議論をする力を身につけることができました。

そうすると、その力を使いたくなります。

他人に議論を仕掛け、論破をする快感から、いろんな人に議論を挑むようになってしまったのです。

自尊心、自己重要感が暴走してしまったのです。

しかし、その結果、友人たちは私と話すのを避けるようになりました。

五行山の下に封じられた悟空は、やがて三蔵法師の弟子となります。

法師の手には、悟空を縛る「金箍児(きんこじ)」があります。

暴れるたびに、頭が締め付けられる痛み。

それによって、孫悟空の力をコントロールしました。

私達も金箍児を持つ必要があります。

それが、「自己規律」です。

自己規律により、自尊心・自己重要感の暴走を抑える必要があります。

そして、相手の立場に立って物事を考える必要があります。

そうしないと、孫悟空が五行山に閉じ込めれたように、私達も何らかの報いを受けることになるでしょう。

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