怒るかどうかを決めているのは自分
2025年12月15日
ビジネスの現場では、理不尽なこと、不快なこと、思い通りにいかないことが日常茶飯事です。
取引先の急な要求、上司の一言、部下のミス。
こうした出来事のひとつひとつに、私たちは心をかき乱されます。
自然と怒りが湧いてきます。
しかし、実は、怒りは、「自然と」湧いてくるものではなく、「私達が怒りの炎に火をつけている」のです。
たとえば、部下がミスをしたとき。
「またか」と腹を立てる人もいれば、「同じミスが起きる原因を一緒に考えよう」と前向きに対応する人もいます。
同じ出来事でも、感情の質がまるで違います。
違いを生むのは、出来事をどう解釈するか、です。
ヴィクトール・フランクルは、ナチスの強制収容所での凄惨な体験を記した『夜と霧』が世界的ベストセラーとして知られています。
彼は、次のような趣旨のことを言っています。
「あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは自分のあり方を決める自由である。」
私たちは環境を完全にコントロールすることはできません。
しかし、「その環境にどう向き合うか」は、常に選択できます。
この「態度の自由」こそが、精神的な強さであり、リーダーシップの土台でもあります。
そして、解釈は、自分に対する質問次第です。
「こいつは、何回ミスをして、何回、私が尻拭いをしたと思っているんだ?」と質問すれば、怒りが湧いてきます。
「なんとか、次回にミスを防ぐ方法はないだろうか?その時に備えて準備しておくツールはないだろうか?」と質問すれば、思考が動き出します。
目の前の出来事にマイナスに反応するのも、自由。
目の前の出来事をプラスに変えるのも、自由。
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