自分との約束
私たちの行動の多くは、「意志の力」ではなく「習慣」によって決まっています。
アリストテレスは、「人は繰り返し行うことの集大成である。だから秀でるには、ただ行って終わりというのではなく、それを習慣にすることだ」という趣旨のことを言いました。
つまり、自分が将来どんな人間になるのかは、日々の習慣が握っているということです。
人間の脳には「正当化のメカニズム」が備わっています。
「今日は疲れているから運動しなくてもいい」
「このくらいのサボりなら大したことない」
こうして一度「例外」を認めると、脳はその行為を自動的に「次も許される」と学習します。
間違いを認めないという意味で、「セルフ・ディセプション(自己欺瞞)」と言ってもいいでしょう。
そして、このような、自分に対する小さな裏切りが繰り返されると、自分への信頼が崩れていきます。
その結果、「どうせ自分は続けられない」という自己イメージが強化され、行動のエネルギーが失われていくことになります。
一流のアスリートや起業家の発言を思い出してみましょう。
テニスの偉大なテニス・プレイヤーのジョコビッチは、毎日、必ず15分の瞑想をしていたそうです。
ビル・ゲイツは、多忙だった時も毎日寝る前に1時間の読書をしていたそうです。
これらは一見、取るに足らない行為に見えます。
しかし、こうした習慣を守ることで「自分は自分と約束を守れる人間だ」という自己イメージが強化されていきます。
心理学的には「自己効力感(self-efficacy)」が高まるのです。
「昨日より今日の自分を、ほんの少しでも信じられるようになる習慣は何か?」
「ズルをしないようにする」
もちろん、それは大切なことなのですが、同時に、
「自分との約束を守る」
という観点が、自己成長にとって、とても重要だと思います。
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