意見の押し付けではないか? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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意見の押し付けではないか?

2025年09月08日

こんな話があります。

中学生のアキヒコは、野球部に入部して頑張っていました。

守備は外野でしたので、高く上がったボールを捕球できなければなりません。

しかし、アキヒコは近視なのに、メガネをかけてしませんでした。

そのため、アキヒコはボールがよく見えず、守備でエラーばかりしていたため、レギュラーになれませんでした。

すると、同じ野球部員で親友のヒデヒコがアキヒコに言いました。

「俺、新しいメガネを買ったから、このメガネあげるよ。メガネかけた方が、絶対にいいよ」

そう言って、ヒデヒコがそれまでかけていたメガネをアキヒコに手渡しました。

アキヒコは、「それは度数が合わないだろう」と思いましたが、ヒデヒコがあまりに強く勧めるので、アキヒコは、仕方なくそのメガネをかけて守備に臨みました。

ボールが飛んできます。

しかし、ボールは、以前よりも、もっと見えなくなっていました。

度数の合わないメガネをかけても、視力が良くならないのは当然のことです。

しかし、私達は、同じようなことを、他人にしてはいないでしょうか。

友人や家族から悩みを相談された時、

「こうするのが、この人にとって絶対にいいはずだ」

と信じ込んで、自分の考えを押し付けてないか、ということです。

この時、私達は、

・私の考えは正しい

・相手のためになる

と信じ込んでいます。

相手のために助言をすることは悪いことではないと思います。

しかし、他人の視力に合うメガネの度数は、外から見ているだけではわかりません。

そのことを理解するかしないかで、助言の仕方が変わってくるのではないでしょうか。

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