独りよがりになっていないか。 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
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独りよがりになっていないか。

2025年06月02日

ある村に二人の兄弟がいた。

兄は快活で村の子どもたちの中心的な存在だったが、弟は静かに本を読むのが好きな少年だった。

兄は弟の面倒をよくみており、弟を外へ連れ出して遊んでやっていた。

ある日も『山に行こう』と誘った。

弟は黙って兄の顔を見ていた。

兄は、『山の景色は素晴らしいよ!今日は天気がいいから、特に見晴らしがいいと思うよ』

兄は弟に景色を見せて喜ばせてやりたかった。

兄が弟を連れて山に登る途中、弟は海の方を見ていた。

山の頂上に着くと、素晴らしい景色が広がっていた。

兄は言った。『どうだ。いい景色だろう!』

弟は、黙って頷いた。

数日後、弟はぽつりと兄に言った。

『僕は、兄さんがどこへ行きたいかは、いつもよく分かる。でも、僕の心がどこへ行きたいか、兄さんは考えたことある?』

兄は驚いた。今まで弟は文句を言わずについてきていたから、不満などないと思っていた。

しかし、その夜、兄はふと気づいた。弟が見たかった景色を何も知らなかったことに。

弟は、海が見たかったのだ。

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私達は、相手のためを思って、色々なことをしてあげようとしたり、助言をしたりすることがあります。

「この方が、きっと相手のためになる!」

「相手は喜ぶはずだ!」

しかし、それが独りよがりなのではないか、考えたことがあるでしょうか。

「私はいつも相手のことを考えている。私は正しいことをしている」

そう断言できる人ほど、実は、独りよがりになっている可能性が高い、という可能性もあります。

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