会話の中止をどこに置くか | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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会話の中止をどこに置くか

2025年05月05日

先日、You Tubeで動画を観ました。

私は、運動系の番組を観ることが多いのですが、その中で、他人にある運動をさせて、それに関して、番組の中の先生がコメントしていました。

「初めてでこんなにできるなんて、すごいですね。さすがです!」

これに対して、生徒さんは、喜んでいました。

「めちゃくちゃ褒められて、嬉しいです!」

先生「私、褒めるタイプなんですよ!」

生徒さん「そうなんですね!」

さて、あなたは、この会話をどう読みますか?

会話の中心を自分にするか、相手にするか、という観点です。

生徒さんが、褒められて嬉しいと発言をした時に、この先生は、自分のこととして、「そうなの。自分は生徒を褒めるタイプなのよ」と思って、「私、褒めるタイプなんですよ!」と普通に返したのでしょう。

しかし、もし、この先生が、生徒を褒めることにより、生徒の承認欲求を満たしたり、自己評価を上げることによって、より運動に対するモチベーションをアップさせたい、などという目的で褒めているとしたら、どうでしょうか。

会話の中心を相手にすることになります。

そうすると、生徒さんが、「めちゃくちゃ褒められて、嬉しいです!」と言ったら、「初めてで、これだけできる人は、滅多にいないんですよ!」などと、引き続き、会話の中心を相手にすることでしょう。

なぜなら、先生が「私、褒めるタイプなんですよ!」などと言ってしまうと、生徒さんは、「ああ、そうなんだ。誰でも褒めるのであって、自分は特別じゃないんだ」と感じ、承認欲求が満たされず、自己評価がアップしない結果となってしまうためです。

私は、どちらがいいと考えているわけではありません。

その人それぞれの考えでコミュニケーションをすれば良いと思います。

しかし、自分の内心は、ちょっとした会話で表に出るものだということは知っておく必要があります。

今回は、他人を褒める、というテーマですが、他人を褒めて、それが相手に伝わるためには、まず、心から他人を称賛できるような強い人間になる、ということが大切だと思います。

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