金のなる木
むかしむかし、貧しい農夫のユウキという男がいた。彼は小さな畑を持ち、一生懸命働いていたが、収穫は少なく、家族を養うのがやっとであった。
ある日、ユウキは畑の片隅で、見たこともない木の苗を見つけた。不思議に思いながらも、それを大切に育てることにした。すると、木は驚くほどの速さで成長し、やがて金の花を一つつけた。
ユウキは、それを市場に持っていくと、高値で売れ、ユウキは家族にたくさんの食べ物を買うことができた。
さらに驚くべきことに、この花は一つ取るたびに、新しい花が翌日には咲くのである。ユウキは毎日一つずつ収穫し、市場で売って生活を豊かにしていった。
しかし、ユウキの妻は、こう考えた。
「金の花が咲くということは、この木の中には、黄金が詰まっているはず。それを全て売れば、一気に大金持ちになれるわ」
ある夜、ユウキの妻は、斧で木を切り倒して、中を見てみた。
しかし、木の中身は、普通の木で、黄金のかけらものなかった。
そして、木を切り倒してしまったので、もう黄金の花が咲くことはなかった。
結局、ユウキは再び貧しい農夫に戻り、以前よりも苦しい生活を送ることとなった。
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黄金の花は、目標とすべき「成果」であり、木は、目標を達成するための「能力」「努力」です。
私達は、往々にして黄金の花という成果ばかりに目がいきがちになり、木を疎かにしてしまいます。
しかし、日々能力を磨き、努力を続けなければ、黄金の花という黄金の花を咲かせることはできません。
「絶対儲かる」
「楽して稼げる」
「すぐ痩せる」
というような誘惑に負けそうになりますが、黄金の花を咲かせるために、やはり日々、自分を律して、地道に努力を続けていきたいものです。
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