怒りの反応に対処する
今回は、怒り。
怒りへの対処の仕方については、このメルマガで何度も書いてきました。
感情は、自分の意志では、なかなかコントロールが難しいものです。
怒りのコントール方法は、2つです。
(1)そもそも怒りが発生しにくい人間になる。
(2)怒りが発生した時に対処する。
今回は、(2)です。
怒りが発生したとき、身体には様々な生理的・身体的な反応が現れます。
これらの反応は、怒りという感情が私たちの「闘争・逃走反応」(闘うかor逃げるか)を引き起こすためと言われています。
怒りが生じた際の主な身体的な反応は、以下です。
1. 心拍数と血圧の上昇
2. アドレナリンとノルアドレナリンの分泌
3. 筋肉の緊張
4. 呼吸の速まり
5. 皮膚温度の上昇
6. 瞳孔の拡大
7. 消化機能の低下
8. 発汗の増加
とすると、これらの矛盾する身体の状態にすると、認知的不協和状態となり、怒りをおさめることに役立ちます。
上記のうち、自分でコントロールできるのは、筋肉と呼吸です。
そこで、怒りが生じた時は、筋肉をできる限り弛緩させ、呼吸をできる限り深くゆっくりとします。
昔から言われてきたことは、効果がある、ということです。
また、怒りが生じると、顔も緊張します。
眉と目が吊り上がり、口角が下がります。
そこで、意識的に眉と目尻を下げ、口角を上げるようにします。
そうすると、怒りの感情と矛盾する身体の状態に不快感を感じ、認知的不協和状態となりますので、怒りのコントロールに役立つことになります。
私達は、自分の感情すら、満足にコントロールできません。
できる限り、自分がコントロールできる部分を利用して、望ましい感情の状態で生活できるようにしたいものです。
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