デジタルvs紙 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
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デジタルvs紙

2024年11月25日

富山大学の研究によると、紙を使った学習がデジタル機器よりも「記憶力」と「集中力」の向上に効果的であるとの結果が出たそうです。

理由としては、紙の手触りや視覚的な配置が脳の働きを刺激し、情報をより長期的に保持しやすくするからだと考えられるとしています。

そして、約8割の学生が、デジタル機器の長時間使用が「紙」に比べて目の疲労を引き起こすと感じています。

このため、特に長時間の学習においては、紙を活用するほうが良い結果をもたらすことが期待されるそうです。

ただ、この点は、私が推奨する短時間の集中と短時間毎の休憩を繰り返すことによって克服可能と考えています。

確かに、私は一般書籍の読書では、iPadで電子書籍で読んでいます。

しかし、法律書の勉強や研究の際は、紙の書籍を購入しています。

これは、自分の経験上、紙の書籍の方が記憶に定着しやすいと感じているためです。

一般書籍の読書でiPadを利用するのは、いつでもどこでもすぐに読み始められること、付箋を貼って、一覧で整理できること、同時に何冊でもアクセス可能であること、などの理由によります。

また、法律書では、紙の書籍を購入している他に、電子書籍化されている同じ本を購入したり、電子書籍化されていないものは裁断してPDF化してiPadに入れているものもあります。

これも、いつでもどこでもアクセス可能にするためです。

こう考えると、じっくりと集中して取り組みたい書籍は紙の書籍、いつでもどこでもアクセスし、検索して調べたいような場合はデジタル書籍、という使い分けが良いようです。

ということは、子どもの勉強、受験勉強、仕事の勉強などは、紙ベースで取り組んだ方が合理的という推測が成り立ちます。

弁護士である私のように、裁判例を日々調査しているような場合は、紙の判例集ではなく、デジタルの判例集が圧倒的に効率が良い、ということになります。

私達は、楽をしようとして、「紙派」か「デジタル派」かという二者択一思考に陥りがちですが、大リーグの大谷選手のように「二刀流」思考が有効な場合は多いと考えます。

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