なぜ、きりのいい数字にしてしまうのか? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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なぜ、きりのいい数字にしてしまうのか?

2024年10月28日

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

こんな経験は、ないでしょうか。

「夜、万歩計を見たら、9,930歩だった。家の中で70歩歩こう。」

「ネットフリックスで連続ドラマを観ていて、寝る時間になったのに、1つのドラマの最後まで観てしまう。」

「腕立て伏せの回数を『自分の限界まで』ではなく、『10回』など、きりの良い回数に設定する。」

これは、「単位バイアス」が関係しています。

人は、物事の適切な数や量をある「単位」で認識する傾向があり、単位が変わることで我々の認識や行動が変化するというバイアスのことを指します。

9,930歩も1万歩も健康にはほとんど影響がないのに、1万歩にしたくなります。

連続ドラマは、1つのドラマの最後は、必ず次を観たくなるシーンで終わります。そうであれば、途中のだらけたシーンで辞めても一向に構わないのに、最後まで観たくなります。

腕立て伏せで筋力や筋肉をつけたかったら、自分の限界を超えるようにすべきです。しかし、筋トレに関する知識がない場合、ついついきりの良い回数を設定してしまいます。

このメルマガでは、勉強や仕事の休憩について、何度もお伝えしてきました。

「休憩は、疲れる前に取る」

これが最も作業における集中力を高め、疲労を早く回復する方法です。

しかし、多くの人は、

「あと10ページやれば、今日は100ページやったことになる。そこまで頑張ろう。」

「あと23分で15時だ。15時まで資料作成を頑張ろう。」

などと、量や時間で休憩を取ろうとします。

しかし、その結果、疲労が限界に達し、集中力が低下し、また、休憩をとっても疲労が回復しないという結果になる場合があります。

これは、単位バイアスが作用しているといえます。

このように、単位バイアスは、日常のいろいろな場面で、無意識に私達にマイナスに作用している可能性があります。

知っているだけで回避できることもあるので、日常の物事の単位に対する「意識」を「意識的に」観察するようにしましょう。

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