他人の失敗で快感
2024年09月09日
こんにちは。
弁護士の谷原誠です。
「人生がうまくいく脳の使い方」(中野 信子 (著), ユカクマ (イラスト))の中に、面白い実験結果が書いてありました。
他人の不幸に対する反応で男女差があるかどうか、というものです。
「公正だと思う人」が苦しんでいるのを見た時は、男女ともに共感や痛みを感じる前帯状皮質が反応したそうです。
しかし、「公正でないと思う人」が苦しんいるのを見た時には、女性は同じく帯状皮質が反応したにもかかわらず、男性は、脳の快感と関連する腹側線条体が反応したそうです。
女性の方が共感力が高い、という結果は納得ですね。
男性の場合は、公正でない人が苦しむのは、当然の報いだ、との感情が強いのかもしれません。
あるいは、猿の時代のように、他人を蹴落としでも自分を地位を確保しようとする本能が残っているのでしょうか。
次に、これは男女ともの実験ですが、反対に、他人(実験では同窓生)が成功しているのを見ると、不安や痛み、不快を感じるそうです。
これは普段から経験しています。
成功した同窓生と自分を比較して、自尊心が傷つくからですね。
そして、その成功した同窓生が不幸に陥った場合には、快感の領域である腹側線条体が反応したそうです。
私たちは、なんと罪深い脳を持っているのでしょうか。
人格を成熟させ、この脳をコントロールする境地に到達したいものです。
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