非注意性盲目
2024年06月17日
まずは、こんな実験を見てみましょう。
ウェスタン・ワシントン大学が行った実験だそうです。
・背が低い木の枝に、1ドル札を3枚挟む(175センチほどの高さ)。
・木ノ下を通った学生が、お札の存在に気づくかかどうか。
さあ、どのくらい気づくでしょうか。
スマホとか見ていない限り、気づきそうなものですね。
結果は、歩きスマホをしている学生の場合は、わずか6%でした。
これは、そうかもしれませんね。歩きスマホをしている人は、スマホの世界にどっぷり浸かっています。
他人とぶつかりそうになっているのを頻繁に見ます。
では、全体で見ると、どうか、というと、気付いた人は19%だったそうです。
視野に入る情報に気付けない情報は、「非注意性盲目」といいます。
見ているのに、注意から排除している、ということです。
このことから、何かを達成したい、目標をクリアしたい、などのことがある場合には、常にそのことを考え続ける必要がある、ということです。
そうしないと、目に入ってくる情報、耳に入ってくる情報でも、必要な情報ではないとして、排除してしまう可能性があるためです。
せっかく重要なヒントが目に入っても、それを見逃してしまう可能性がある、ということです。
1945年、軍需産業の技術者が、軍事用レーダーの実験中に、ポケットに入れていたチョコレートが溶けたのを発見しました。そこで、マイクロ波で熱を生む装置を思いつき、電子レンジが生まれるきっかけを作ったそうです。
日常のちょっとした異変や思いつきには、重要な情報が隠されていることがあります。
その情報と自分を結び付けられるように、日々、軸を持って生きていきたいものです。
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