川口園児交通事故で5年求刑
2007年02月03日
2006年9月に起きた、埼玉県川口市の保育園児4人が死亡した交通事故の加害者(38)の公判が、2007年3月2日に開かれ、検察側から、懲役5年の求刑がされました。
罪名は業務上過失致死傷罪(刑法211条)ですが、同条は、以下のとおりです。
「業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。」
つまり、今回は、業務上過失致死傷罪の最高刑が求刑されたのです。おそらく判決でも懲役5年の判決がなされるのではないでしょうか。
4人の何の罪もない保育園児が死亡した結果を惹起して、懲役5年が最高の刑というのは軽いと思います。同時に10人の命が絶たれたとしても、やはり最高刑は、懲役5年なのです。
法務省は、このたび、自動車による過失致死傷罪の最高刑を7年とする改正案をまとめています。
他の犯罪の刑罰との兼ね合いもありますが、もう少し最高刑を引き上げた上で、事案に応じた柔軟な運用をするほうが良いと考えます。