約束を守らせる | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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約束を守らせる

2023年12月18日

「約束を守る最も有効な方法は、決して約束しないことだ。」(ナポレオン・ボナパルド)

それほど、約束は破られるものだ、ということです。

軽い約束で、破られても何の影響もない、ということだったらいいのですが、ビジネスに直結する約束は破られると売上にも影響してしまいます。

ある病院が、患者が予約をしたものの、予約を勝手に破って困ったことから、ある企業に相談しました。

そこで、その企業が患者に予約を守らせるための方法を開発する実験を行います。

その実験では、患者が予約をする際に、「予約の日時を患者に復唱させる」という方法を試してみました。

その結果、予約を守らない患者の割合が、「3.5%」減少したそうです。

ちょっと微妙ですね。

そこで、次の実験では、患者が予約をする際に、「登録番号が必要となりますので、メモをしてください」と言って、紙に、例えば「24383」などの登録番号をメモしてもらったそうです。

この結果は、どうだったでしょうか?

予約を守らない患者の割合は、「18%」減少したそうです。

かなりの減少です。

実験を行った企業では、この実験において、約束を守らせるための方法は、「相手にひと手間かけさせること」であると解釈しました。

手間をかけさせればかけさせるほど、約束を守る確率が上がる、ということです。

これは日常生活にも簡単に応用できそうです。

約束を守って欲しかったら、その場で何かを書かせたり、「今日、どこそこに行ってアレを買って明日持ってきてくれる?」と頼んだり、何らかの手間をかけさせる、ということです。

ただ、日常生活では、約束を破られても動じない自分を養っていくことの方がもっと重要だったりします。

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