2種類の自己肯定感
「自己肯定感」という言葉があります。
自分を肯定する感覚のことですね。
自己肯定感が低いと、自分を認めることができないので、
・自信がない
・失敗すると、「自分はだめだ」などと更に自信がなくなる
・「どうせ失敗するよ」などと物事に挑戦しなくなる
など、マイナスの影響が出ます。
そこで、自己肯定感を高めたいと考えるのですが、注意しなければならないことがあります。
それは、自己肯定感には、「他律的自己肯定感」と「自律的自己肯定感」がある、ということです。
他律的自己肯定感というのは、他人から褒められたり、評価されたり、という他人からの評価や他人との比較によって承認欲求や自己重要感などが高まることによって満たされるものです。
自律的自己肯定感は、自分の基準に照らして、自分を評価できるかどうか、という自己完結型の自己肯定感です。
他律的自己肯定感は、他人の存在を必要としますので、褒められたり、高い評価を得たり、他人よりよい成績をあげたりしなければ高めることができません。
ということは、例えば、親や上司などから褒められれば高まり、叱られれば低下する、という不安定なものになります。
自分でコントロールすることができない、ということです。
また、他人からコントロールされやすくなる、ということです。
自己肯定感を高めたいがために、他人から褒められるような行動を取り、他人からの頼み事を断りづらくなる、ということです。
自律的自己肯定感で生きている人は、自己完結型ですので、
・精神が安定し、
・他人を嫉妬しにくくなり、
・自己コントロール能力が高い
という傾向にあります。
例えば、私の趣味の筋トレで言うと、筋肉をつけて他人に見せ、他人から「すごい」などと言ってもらうことで自己肯定感を満たそうとするのが「他律的自己肯定感」に影響されている人です。
そうではなく、他人から「すごい」と言われてもたいして自己肯定にはならず、それよりも昨日よりも1キロでも重いウエイトを挙げられた時に「自分は成長している」と強い自己肯定感を感じるのが「自律的自己肯定感」に影響されている人です。
他律的自己肯定感も行動の原動力になるので有益ではありますが、それだけに縛られず、自律的自己肯定感で自己肯定できるよう自分をコントロールしておくのが望ましいと思います。
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