決闘は男のロマンか、犯罪か!? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。

決闘は男のロマンか、犯罪か!?

2011年02月13日

「てめー!やるのか!表に出ろ!」メラメラ

混んだ電車でぶつかった、ぶつからない、とか、酒場などでよく聞くセリフです。

こんなきっかけで始まる喧嘩、殴り合いになり、怪我をしたりしたら、傷害罪になるのは当たり前ですが、実は、勝負が始まる前に犯罪が成立する場合があるのを知ってますか?目

昔できた法律に「決闘罪に関する件」という法律があります。本

「件」というネーミングにちょっとひっかかりますが、それは置いておきましょう。

それにしても・・・「件」とは・・・叫び

さて、

この法律によると、決闘を申し込んだ者、受けて立った者、立ち会った者、場所を貸した者などが処罰の対象となっています。

「てめー!やるのか!タイマンだ。表に出ろ!」左矢印6月以上3年以下の懲役
(決闘を申し込んだだけで成立)

「おう!やってやろうじゃないか!」左矢印6月以上3年以下の懲役
(決闘を受けて立っただけで成立)

「いえ、ボクは、あのー、そのう、無理なんです」左矢印無罪

「よし。私が立ち会おう!」左矢印1月以上1年以下の懲役
(立ち会い証人を約束しただけで成立)

実際に決闘した者左矢印2年以上5年以下の懲役

決闘というと、格好いいですが、犯罪が成立するのでは、やめたほうがいいですね。

決闘を申し込まれたら

「いえ、ボクは、あのー、そのう、無理なんです」と言って、無罪を勝ち取ろう!グッド!