内田裕也氏が逮捕
2011年04月14日
ロック歌手の内田裕也氏が逮捕されたそうです。
報道によると、過去に交際していた女性の実家に押しかけ、復縁するように迫ったり、復縁を迫る内容の手紙などを数回送りつけるなどしていたところ、4月2日に、内田氏が女性宅に次のような趣旨の手紙を投函したそうです。
「会社に連絡した。内容は暴力団と交際している。“アブリ(覚せい剤)”をやっている。まだ実名はいっていない!よく考えろ。今ならまだ間に合う」
その他、女性宅の鍵を業者に依頼して無断で取り換え、室内に侵入したとのことで、強要未遂と住居侵入の罪で5月12日に逮捕されたそうです。
手紙は証拠に残ります。
内田氏は、被害届を出されるとは思わなかったのでしょうか?
おそらく考えもしなかったでしょう。
色恋沙汰は、冷静な思考を停止させますからね。
今回、「脅迫」ではなく、「強要未遂」です。
強要未遂というのは、他人を脅迫して、義務のないことを行わせる罪です。(刑法223条)
脅迫を含んでいるんですね。
そのため、脅迫罪の法定刑が、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金であるのに対し、強要罪は、3年以下の懲役、と少し重くなっています。
今回は、被害者の女性を脅迫した上で、義務がないのに復縁するよう迫ったが、未遂に終わった、ということで、強要未遂とされているのです。
親が子供に、
「宿題やらないと、晩ご飯は抜きだよ!」
と言うのは、どうでしょうか?
子供の監護教育のための行為で、犯罪が成立する余地はありませんね。
ところで、今回の事件を受けて、内田氏の樹木希林さんの会見は立派でしたね。
また一つ株を上げたと言えるでしょう。