物事を反対から見ると?
メルマガ「弁護士が教える絶対に負けない議論の奥義」からですが、反響があったので、ブログにも転載しておきます。
エジソンは、1つの発明をするために、
何千回も、場合によっては何万回も失敗を繰り返したと言います。
それでも彼は、
「私は、〇千回の失敗を繰り返したのではない。
〇千個もの電球ができない発見をしてきたのだ。」(゜∀゜)!!
と言っています。
このポジティブシンキングはスゴイと思います。
普通であれば、発明にしても成功と失敗の二者択一に分け、
成功が1回、失敗が何千回、と考えます。
しかし、エジソンは、
成功が1回と、
何千回もの「発見」
とポジティブに解釈したのです。
営業マンは、飛び込み営業をして、断られた時
「あーあ、また失敗か。」(>_<)
と思っていませんか?
これも営業を「成功」と「失敗」に分け、
契約が成立したら「成功」、
成立しなかったら「失敗」
と考えた結果です。
しかし、エジソンのようにポジティブに考えたら、どうなるでしょうか。
「そうか。さきほどの説明では、お客様は購入するメリットを
感じなかったことがわかったぞ。
そうだとすると、他の方法で試してみよう。」(゜∀゜)!!
という風に感じられるのではないでしょうか。
そうすれば、気が楽になりますし、更にファイトがわいてくるでしょう。
物事は、二者択一ではありません。
しかし、私たちは、二者択一にとらえてしまいがちです。
その方が楽だからです。
「成功」と「失敗」、
「勝ち」と「負け」というように。
しかし、人生は、「成功」と「失敗」だけではないのです。
「失敗」という概念を捨て、
「成功までたどり着かない発見」
ととらえてみてはいかがでしょうか。
そうすると、全てがポジティブにとらえられるようになります。
営業マンが、取引先から
「予算がないからダメだ。」
と言われれば、
「まだこのサービスの魅力を伝え切れていないのだな。
だから、このサービスでこの予算は取れない、という意味なのだ。
もう少し説明しよう。」
というように考えられるようになります。
自動車のセールスマンが客から
「帰って妻と相談しなければいけないから買えない。」
と言われれば、
「では、奥様が承諾すれば、ご購入いただけるのですね?
今から私もおうかがいして、奥様にご説明させていただきますよ。」
と言えるようになるでしょう。
どちらがよい成績を収めることができるかは一目瞭然でしょう。
これも一種の仮説思考と言えるでしょう。
エジソンは、
「電球を発明できる。」p( `o´ )q
という仮説を立て、電球が光るためにはどうなっている必要があるか、
を検証しました。
営業マンは、
「このお客様は買うはずだ。」p( `o´ )q
という仮説を立て、そのためには何が必要であるかを検証しました。
仮説は揺るがず、その検証過程を徹底的に繰り返すということです。
私たち弁護士も事件が持ち込まれた時、まずは裁判官の目で事件が
勝てそうかどうかを見極めます。
そして、証拠から考えると負けそうなとき、私たちは、
それでも「勝てる」と仮定して、証拠を全て見直してみます。
そうすると、新しい発見があることがあります。
このように、物事の見方は様々です。
一見無理そうなことであっても、反対から見ることによって、
ひっくり返すことが可能だったりします。
頭を柔軟に、反対からポジティブに見てみることをおすすめします。
ドフトエフスキー氏は、
「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ。
ただそれだけの理由なのだ。」
と言っています。
ポジティブに考えることで、気が楽になり、人生が楽しくなるでしょう。