物事を反対から見ると? | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。

物事を反対から見ると?

2011年04月17日

メルマガ「弁護士が教える絶対に負けない議論の奥義」からですが、反響があったので、ブログにも転載しておきます。

エジソンは、1つの発明をするために、

何千回も、場合によっては何万回も失敗を繰り返したと言います。

それでも彼は、

「私は、〇千回の失敗を繰り返したのではない。

〇千個もの電球ができない発見をしてきたのだ。」(゜∀゜)!!

と言っています。

このポジティブシンキングはスゴイと思います。

普通であれば、発明にしても成功と失敗の二者択一に分け、
成功が1回、失敗が何千回、と考えます。

しかし、エジソンは、

成功が1回と、
何千回もの「発見」

とポジティブに解釈したのです。

営業マンは、飛び込み営業をして、断られた時

「あーあ、また失敗か。」(>_<) と思っていませんか? これも営業を「成功」と「失敗」に分け、 契約が成立したら「成功」、
成立しなかったら「失敗」

と考えた結果です。

しかし、エジソンのようにポジティブに考えたら、どうなるでしょうか。

「そうか。さきほどの説明では、お客様は購入するメリットを
感じなかったことがわかったぞ。

そうだとすると、他の方法で試してみよう。」(゜∀゜)!!

という風に感じられるのではないでしょうか。

そうすれば、気が楽になりますし、更にファイトがわいてくるでしょう。

物事は、二者択一ではありません。

しかし、私たちは、二者択一にとらえてしまいがちです。

その方が楽だからです。

「成功」と「失敗」、
「勝ち」と「負け」というように。

しかし、人生は、「成功」と「失敗」だけではないのです。

「失敗」という概念を捨て、

「成功までたどり着かない発見」

ととらえてみてはいかがでしょうか。

そうすると、全てがポジティブにとらえられるようになります。

営業マンが、取引先から

「予算がないからダメだ。」

と言われれば、

「まだこのサービスの魅力を伝え切れていないのだな。

だから、このサービスでこの予算は取れない、という意味なのだ。

もう少し説明しよう。」

というように考えられるようになります。

自動車のセールスマンが客から

「帰って妻と相談しなければいけないから買えない。」

と言われれば、

「では、奥様が承諾すれば、ご購入いただけるのですね?

今から私もおうかがいして、奥様にご説明させていただきますよ。」

と言えるようになるでしょう。

どちらがよい成績を収めることができるかは一目瞭然でしょう。

これも一種の仮説思考と言えるでしょう。

エジソンは、

「電球を発明できる。」p( `o´ )q

という仮説を立て、電球が光るためにはどうなっている必要があるか、

を検証しました。

営業マンは、

「このお客様は買うはずだ。」p( `o´ )q

という仮説を立て、そのためには何が必要であるかを検証しました。

仮説は揺るがず、その検証過程を徹底的に繰り返すということです。

私たち弁護士も事件が持ち込まれた時、まずは裁判官の目で事件が
勝てそうかどうかを見極めます。

そして、証拠から考えると負けそうなとき、私たちは、

それでも「勝てる」と仮定して、証拠を全て見直してみます。

そうすると、新しい発見があることがあります。

このように、物事の見方は様々です。

一見無理そうなことであっても、反対から見ることによって、
ひっくり返すことが可能だったりします。

頭を柔軟に、反対からポジティブに見てみることをおすすめします。

ドフトエフスキー氏は、

「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ。

ただそれだけの理由なのだ。」

と言っています。

ポジティブに考えることで、気が楽になり、人生が楽しくなるでしょう。