「人を動かす質問力」9刷~さおだけ屋に絡めて | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
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「人を動かす質問力」9刷~さおだけ屋に絡めて

2012年09月17日

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)/角川書店(角川グループパブリッシング)

¥740
Amazon.co.jp

拙著「人を動かす質問力」(角川書店)の重版が決まりました!

9刷りです。ありがとうございます。(^_^)

「質問」というと、

「わからないことを聞く」

「不明点を明確にする」

くらいの用法で使っている方が多いと思います。

つまり、「情報収集」に質問を使うわけですね。

しかし、質問力の機能は、情報収集だけに限りません。

本書では、質問力の機能を次の6つに分けています。

・思いのままに情報を得る
・人に好かれる
・人をその気にさせる
・人を育てる
・議論に強くなる
・自分をコントロールする

これだけ見ると、なぜ質問にこれだけの機能があるのか、「?」かもしれません。

本書で詳しく説明してあります。

ところで、過去、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本がベストセラーになりました。

この題名、質問形式でつけられています。

そして、質問力の「誘導質問」のテクニックが用いられています。

このタイトルを読むと、読者は「あれ?なぜさおだけ屋はつぶれないのだろう?」と考えます。

そして、その内容を知りたくなります。

「なぜ潰れないのか」を知りたくなるのです。

購買意欲をかき立てますね。

しかし、つぶれるさおだけ屋も、つぶれないさおだけ屋もあるのです。

でも、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と聞かれると、「潰れない」ことが前提となって、その先を考え始めてしまうのです。

つまり、読者の思考を、「潰れない」という前提で考えさせるように誘導しているのです。

そこで、この質問のテクニックを、「誘導質問」と呼びます。

裁判の証人尋問での「誘導尋問」と同じテクニックです。

裁判では、「誘導尋問」は、証人から記憶と異なる証言を引き出してしまう危険なテクニックだということで、相手方から異議が出されます。

これも、質問力のテクニックの一つです。

本書では、このような質問力のテクニックを多数解説しています。

良かったら、読んでみてください。