個人情報流出判決(TBC) | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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個人情報流出判決(TBC)

2007年02月10日

大手エステサロン「TBCグループ」での個人情報流出事件において、2007年2月8日、東京地方裁判所は、被害者に対し、1人につき35,000円から22,000円の損害賠償の支払いを命じる判決をしました。

これまでは、1人につき15,000円という賠償額を認めた「宇治市個人情報漏洩事件」がありましたが、それを上回る賠償金額です。賠償金額が増額された理由は、今回流出した個人情報が、住所、氏名、年齢などのほか、「関心のあるエステコース名」という秘匿性の高い情報が流出したこと、流出後に迷惑メールなどが届いたことなどが影響しているものと考えられています。

したがって、流出する個人情報の質や、流出後の被害により、さらに高額の賠償金が命じられる可能性があるということです。たとえば、病院による患者の病歴やクレジットカード会社による購入歴、借入金額などの場合には、更に高額になる可能性があります。

個人情報の管理体制をしっかりと確立したいものです。

社長!個人情報、その取り扱いはキケンです。