不動産の任意売却(地価上昇の影響)
2006年04月10日
国土交通省が3月23日に発表した2006年1月1日時点の公示地価は、東京都が15年ぶりのプラスとなっています。
しかし、2005年も、千代田区や中央区などの都心部は上昇しており、ここ2~3年の不動産価格の上昇を反映しています。
このため、不動産競売市場も活況を呈しており、競売でも予想外に高額の買受人が登場したりしています。
この現象は、担保権者である金融機関、サービサー、RCCなどの不動産の査定価格に影響を与え、高額の査定になってしまっています。金融機関側と債務者側の鑑定書に差が出てしまう現象が起こっており、この結果、任意売却や、弁済による残債務免除の交渉が難しくなってきています。
売主(債務者)も、担保権者も、双方が納得できる担保不動産の価格の客観的評価基準を考えなければ、不動産の任意売却による早期解決が困難となるでしょう。