交通事故と慰謝料(死亡事故)
2005年04月13日
慰謝料は、交通事故の被害者が被った様々な損害のうち、精神的損害に対する賠償のことです。交通事故による損害賠償イコール慰謝料ではありません。
死亡事故の場合も同様です。慰謝料の他、逸失利益や葬儀費用その他の賠償があります。
このうち、慰謝料については、だいたいの金額の相場があります。
交通事故により死亡した者の家庭における立場により、次のように分類されています(赤い本2005による)。
一家の支柱 2,800万円
母親、配偶者 2,400万円
その他(独身者、子供、幼児等) 2,000万円~2,200万円
この金額に、死ななかったら将来得られたであろう収入の概念である逸失利益が加算されることになります。
子供や幼児が亡くなったときの両親の悲しみは、一般的に他の場合よりも精神的苦痛の程度は大きいような気がします。判例の集積により是正されることを期待します。