仙台乳児誘拐の被疑者逮捕
仙台の乳児誘拐事件の被疑者が逮捕されました。被疑者は、衣料品販売業の54歳の男性、その妻(35歳)、男性のの長女の元夫で32歳の男性会社員の3名です。
身代金目的の誘拐は、無期懲役又は3年以上20年以下の懲役刑です。
6,150万円の身代金を要求していましたが、だいたい同額の借金があったことから考えると、借金返済目的で犯した犯行と言えるでしょう。
借金と同額の身代金要求であり、それ以上の要求ではなかったこと(借金返済目的でも、この機会にそれ以上金を要求したいと思うのが人間心理でしょう)、金を受け取れないと判断してすぐに乳児を解放していること、その間きちんと授乳等していたこと、その旨をあえて脅迫文に書いてアピールしていること、両親への謝罪も脅迫文に盛り込んでいること、連れ去り当日の状況ですぐに逃げ出した年増の看護婦の態度を非難していること、自分は当日豹変していないことを敢えて記載していること、などの事情から推測すると、
男性は、自分では正義感があり、冷静でまじめな性格だと考えており、周囲からもそう評価されたいと望んでいること(一連の行動から推測すると、実際にそう思われていたでしょう)、金が得られようと得られまいと乳児は必ず無事に返還しようと考えていたこと、今回の犯行を自分の心の中では正当化しており、借金ができた原因(商売のパートナーの裏切りか?)に責任を転嫁していたであろうこと、等があるように感じました。
借金を苦に自殺する人が後を絶ちませんが、借金を理由に犯罪に走る人も、また後を絶ちません。あるいは、開き直って踏み倒す人もいれば、借金返済を原動力にしてはい上がり、全て完済してしまう人もいます。
ある状況に陥ったときに人の取る思考と行動は様々です。「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、ある状況をピンチと感じる人もいればチャンスと感じる人もいます。思考は自由です。どのように考えることもできます。そして、その思考により、後の行動が決定されます。私は、何事もプラスに考え、生きていきたいと思います。