運動のプラセボ効果
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
運動が身体に良いことは誰でも知っています。
でも、運動は苦痛である、と感じる人も多いでしょう。
私は運動が好きなので問題ないのですが、運動が苦手な人でも、運動効果があるテクニックがあります。
ハーバード大学のエレン・ランガーが2007年に発表した実験です。
アメリカ国内のホテルで働く客室清掃員84名が被験者です。
メイドを半分に分けて、
A群:シーツ交換や掃除などの仕事が実は、推奨される量の運動に相当することを説明する。
B群:何も説明しない。
という違いを設定し、実験前と後4週間で、体重・体脂肪率・BMI・ウエストーヒップ比率・血圧等を測定しました。
すると、実際には、A群・B群とも活動量は変わらないにもかかわらず、A群だけ体重・体脂肪率・BMIが減少し、血圧が減少する、という結果が出たそうです。
つまり、同じ運動(掃除)を行ったとしても、「自分は今、運動をしている」と認識するだけで、運動効果に違いが出る、ということです。
これは、運動が好きではない人にとっては、とても有意な実験結果ですね。
通勤・通学・買い物で外出する時などは、「今、歩いているが、これは身体によい有酸素運動になっている」と考えると、それだけ高い運動効果が出る、ということです。
掃除をする時に、「これは、良い運動である」と考えながらやると、何も考えないよりも、運動効果が高くなる、ということです。
薬のプラセボ効果については、よく知られていますが、運動についても、プラセボ効果がある、ということです。
おそらく、ですが、勉強したり、クロスワードパズルを解いたり、という脳を使っている時も、「この作業で、私の頭脳は明晰になる」と信じていると、本当になるのではないか、などと思ってしまいます。
人間は、奥が深いですね。( -`д-´)キリッ
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