なりきる力
ゴッホは、「確信を持つこと、いや確信を持っているかのように行動せよ」と言いました。
この利点は、なんでしょうか。
自信に満ちた印象を与えることができることです。
でも、もっと大きな利点は、「実際に自信が出てくる」ことです。
つまり、自信がない人でも自信のある人へと自分を変えることができる、ということです。
心理学者のネイサン・ハドソンらは、複数の大学に通う400人以上の学生に対し、自分の性格の変えたいところを指摘させ、それを変えるためのアクションを実行させました。
例えば、人見知りの人が社交的になるために「初対面の人に挨拶する」などのアクションを実行するよう指示を受けました。
そして、4ヶ月後、ミッションを忠実にこなした学生ほど、性格テストの結果が変わり、実際に本人が望んだキャラクターになった、という結果が出たそうです。
この変化の力は、このメルマガで何度も出ている心理法則の、心と身体は一致していなければ気持ちが悪いので、不一致を解消しようとする「認知的不協和解消理論」です。
今回は、自分の行動(社交的な行動)と自分の心理(人見知り)が不一致となり、取り消すことのできない社交的な行動の方に心理を一致させた、ということです。
ですから、「こんな人になりたいな」と思うような人がいるのであれば、その人のマネをすることです。
態度、話し方、行動、考え方をマネてみましょう。
マネてみる、というのは正確ではありません。
自分とその人とを区別しているからです。
それでは、認知的不協和解消理論は働きません。
自分がその人になりきってみるのです。
自分そのものです。
そうすると、認知的不協和解消理論が働き、自分を変えることができる可能性が高まります。
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