対人力を上げる簡単な方法
今回は、「対人力をアップさせるとても簡単な方法」です。
「対人力」というのは、コミュニケーション力もそうですし、プレゼン力、交渉力もそうです。
対人力をアップさせるとても簡単な方法は、「身体を使う」ことです。
私達は、脳で考えて、それを身体に命令し、そして、話し、行動をしていると思っています。
だから、どんな態度で、どんな視線で、どんな声で、相手と話すかは、脳で決めていると思っています。
しかし、実は、身体の状態を変えることで、それらを一気に変えることが可能となります。
ハーバード大学のカディ教授らが行った実験では、「堂々とした姿勢をさせるグループ」と「縮こまった姿勢をさせるグループの2つのグループに分け、その姿勢を1分間持続したあとに擬似的な就職の面接をしてもらうという実験をしました。
すると、評価は、面接前に「堂々とした姿勢をさせたグループ」のグループのほうが高くなり、被験者本人たちの自信やパワフルさに関する自己評価も高くなったということです。
近々面接がある方は良かったですね。面接の前にしばらくの間、堂々とした姿勢を取るだけで採用の可能性が上がるのです。
面接だけではありません。
プレゼンの前、スピーチの前、交渉の前、私の場合は裁判の前、それらの前にしばらくの間、堂々とした姿勢を取るだけで、全てのパフォーマンスがアップする、ということです。
つまり、対人力がアップする、ということになります。
とても簡単な方法ですね。
これは、心と身体は一致していなければ気持ちが悪いので、不一致を解消しようとする「認知的不協和解消理論」です。
そして、どちらに一致させるかというと、身体の方に一致させることになるのです。
この性質を利用すると、自信をつけたければ自信があるように振る舞い、元気な人になりたければ、無理にでも元気に振る舞う、ということになります。
「なりたい自分」があるのであれば、「もうなっている」ように振る舞うということです。
この心と身体の関係を知ると、色々なところに応用できますので、自分なりに工夫してよりよい人生にしていただければと思います。