交渉での目配り
今回のYouTube動画は、
【交渉術】相手に錯覚させるテクニック。交渉術著者が解説。
交渉で有効なテクニックに「良い刑事、悪い刑事」というものがあります。
2人で行うものです。
しかし、実は、これを1人でできるテクニックがあります。
ぜひ、ご覧ください。
さて、
ある相続事件で、こんなことがありました。
相続人は姉妹であり、特に仲が悪いわけではありませんでしたが、妹の方が調停を申し立ててきました。
そこで、姉は私に弁護を依頼してきました。
何回か、調停期日が開かれ、調整が行われました。
妹は本人が出頭してきており、物わかりが悪いようには見えません。
ある調停期日で、合意が成立しそうになりました。
しかし、妹は、最後によく考えたいといって、結論を保留にしました。
そして、次の期日において、妹は、合意できない、と言って、結論をひっくり返してきました。
そんなことが何度も起こりました。
何が起こっているのでしょうか。
実は、妹は、調停期日が終わると、自宅に帰って、夫に相談し、夫が頑強に意見を言うので、妹は調停をまとめたくても、まとめることができないでいたのでした。
弁護士をしていると、このような状況になることは、よく経験します。
つまり、交渉において、交渉当事者だけを見ていると、うまく交渉がまとまらないことがある、ということです。
交渉相手の背後には、配偶者がいたり、上司がいたり、弁護士の場合には依頼者がいたりします。
その意見によって、交渉相手の態度が変わることもあります。
したがって、交渉する時は、交渉相手だけを見るのではなく、交渉相手の置かれている環境にも目を配ることが大切であり、交渉相手が背後にいる者を説得できるよう配慮していくことも必要になる場合がある、ということです。
さて、今回の動画は、複数人が参加する駆け引き型交渉でよく登場するテクニックを一人でやってしまう、という方法です。
簡単に使うことができます。
もしかしたら、あなたも無意識に使っているかもしれません。
You Tubeで解説しました。
ぜひ、ご覧ください。
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