たとえ話の重要性
2011年02月27日
父が子に人生を教えていた。
「いいか。
人間には生かすべき能力がある。
運動が得意な人は、運動選手になるし、頭が良い人は、頭を使ってお金を稼ぐことになる。
みんながみんな同じようにしなければならないということはないんだ。
たとえば北極にはシロクマがいる。
シロクマは、氷の上から、アザラシを捕まえるんだ。
それは、鋭い歯と爪があるからできることだ。
ところが、あんな大きな重い体で、水の中に入ってみろ。
泳げずにすぐに溺れておだぶつだ。
お前は、運動も勉強も全て一番にならないといけないと頑張りすぎているようだが、自分が最も得意とするのは何か、を見極めるのも大事なんだぞ」
そう言って、ふと目を上げると、テレビでは、シロクマが水の中を器用に泳いで餌を捕っている様子が映し出されていた。
http://www.youtube.com/watch?v=QGxZXpFFtQk
父は、焦った。
「た、例えが悪かったようだ。
たとえば猿を考えてみよう。
猿は木登りが得意だ。
彼らはシロクマのように泳ぐことはできない。
しかし、バランス感覚に優れ、手足の握力が強くしっかりと枝につかまって落ちることがない。
枝から枝に器用に飛び移ることで、地上の猛獣たちから身を守っているのだ。
わかるな。」
そう言って、ふと目を上げると、こんな映像が流れていた。
http://www.youtube.com/watch?v=f_L8opI0pSc&feature=related
良いことを言う時には、たとえ話に気をつけよう。