弁護士への相談料はいくらか?
「弁護士に相談すると、30分5,000円でしょ?高いね~」
と言われることがある。
この相談料、実はもっと高いと知ったら、驚くだろうか?
日弁連「弁護士業務の経済的基盤に関する実態調査報告書2010」によると、
弁護士のタイムチャージ(1時間あたりの報酬額)の平均値は、3万3860円。
弁護士が時間単位で報酬を決める場合に、弁護士に1時間相談すると、3万3860円もかかるのだ。
さっきの「弁護士に相談すると、30分5,000円でしょ?高いね~」と言っていた人は驚きだ。
30分で、1万6930円もかかるのである。
これでは、安心して弁護士に相談などできるはずがない。
しかし、安心して欲しい。
普通の平均的弁護士に相談すると、おそらく30分5,000円で相談にのってくれるだろう。
では、先ほどの数字は何か?
数字しか出ていないので、私の推測になるが、大手弁護士事務所や大企業・官公庁などをクライアントに持つ弁護士が金額を引き上げているのだと思われる。
タイムチャージ制を採用する弁護士は少ない。
普通の民事事件を扱う弁護士が主に採用するのは、「着手金・報酬制」だ。
タイムチャージを採用するのは、主に大手弁護士事務所達だ。
だから、このアンケート結果に回答したのは、ほとんどは彼らではないか、と推測するのである。
彼らの報酬は高い。
1時間平均3万3860円という金額からわかるとおり、1時間5万円の弁護士もいるし、6万円の弁護士もいる。
実は、もっと高い弁護士もいる。
それだけ払っても、その弁護士に相談したい、ということだ。
一般の人が普通に弁護士に相談する時は、そんな金額にはならないはずだが、相談前には、必ず相談料を確認した方がいいだろう。
銀座の高級クラブには、座って1人5万円という店もあるそうなので、結局は、そのサービスにどれだけの価値を認めるか、ということだろう。