大王製紙の前会長の自宅が仮差押
2011年11月27日
大王製紙の前会長の自宅が仮差押をされたそうです。
仮差押を申し立てたのは、投資会社の社長。2億円を貸し付けたそうなのですが、その理由は、前会長より、「『手元に金はあるが、使うと家族に知られてしまう』と頼まれたとのこと。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4887181.html
仮差押は、強制執行すべき財産を保全するための処分です。
投資会社の社長は、2億円を返済してもらうために前会長に催促したが、返してくれないので、強制的に回収を図ろうとした。
→しかし、法律では、裁判を起こして判決を得てからでないと、自宅を競売にかけることができない。
→しかし、判決までには時間がかかり、その間に自宅を処分されてしまうと、強制執行すべき財産が見つからず、回収不能になってしまうおそれがある。
→ということで、判決までの間、「仮に」差し押さえをして、第三者に処分されないようにしよう。
という手続きが「仮差押」です。
今後、投資会社の社長は、前会長に対し、2億円を支払うことを求める訴訟を起こすでしょう。
大王製紙以外の第三者からも借り入れているとなると、根は深いですね。
まだまだ他の第三者からも借り入れている可能性があります。
ということは、さらに仮差押が申し立てられるか、前会長の資産状況はわかりませんが、場合によっては、債権者から破産申立がなされる可能性もあるところです。
捜査機関による全容解明を待ちたいところです。