セールスされる時、何を考えているか?
弁護士として開業してから、事務所には毎日のように、様々な会社から物品・サービスに関するセールスの電話がかかってきます。
私の事務所では、このような営業の電話に対して、大半は受付の段階で断っています。電話をきっかけに私が直接セールスの方と会うということは、ほぼ皆無と言って良いでしょう。
ただし、信頼する人からの紹介など、どうしても営業担当者の方と会うことを断れないこともあります。
すると、最初からお断りするということを決めながら、セールスを受けるという、無駄とも思える時間を過ごさなくてはならなくなります。
そういう時に、私は気持ちを切り替え、そのセールスの時間を少しでも自分のためになるように使えないか、と考えています。
その方法の一つが、「相手のセールスの手法を分析する」ということです。
セールスを受けていると、断ることは決めていても、時々相手の言葉に「おっ」と気持ちが引き込まれている自分に気づくことがあります。
そのような瞬間がある場合に、相手がどのような流れで、どのような言葉を発したことが自分の感情が動く要因になったのか、ということを分析するのです。
人を動かす方法には普遍性があり、業種は違っても応用することができます。
特に、私のように弁護士業務をしていると、交渉や説得は非常に重要なテクニックになります。
そのセールスの手法を、自分の業務に活かすことはできないかどうか、研究材料とするわけです。
セールスにより自分の感情が全く動かず、しかもその理由が分かる時には、お話している営業担当者の方に、その理由を説明することもあります。
自分の頭の中で分析したことを、誰かに向かって話すことで、思考が整理されることがあるからです。
そして、自分が同じ過ちを犯さないように、自分を戒めることにもなります。
みなさんにも、付き合いで行かざるを得ない飲み会など、無駄と思える時間があるのではないでしょうか。
そんな時間も、視点を変えて見ることで、有益に使うことができるかもしれません。
たとえば、嫌いな上司と飲み会に行かなければならない時など、上司との関係改善の場に変えてみてはいかがでしょうか。
飲み会の間に、
・上司の人間的に良いところを5つ見つける。
・上司の尊敬できるところを3つ見つける。
・上司の経験で自分が参考にできる経験を1つは引き出す。
こんな心意気で飲み会に参加すると、その上司との関係もいつの間にか改善してくるのではないでしょうか。
人生、無駄な時間はありません。
常に有意義に生きていきましょう。
ニフティニュースで、私の新刊が紹介されました。
ぜひ記事を読んでみてください。
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