姫路の爆発事故(被害者への補償を)
2012年09月01日
兵庫県姫路市の日本触媒姫路製造所で、9月29日爆発事故が起こりました。
この事故で、消防隊員1人が死亡、従業員1人が重体、多数のけが人が出たとのことです。
ニュースによると、この事故は想定できなかったようで(当然ですね。想定していたら、未必の故意でしょう)、自社で消化できると判断し、消防署への連絡が事故発生から40分も経過してからだったそうです。
明らかに判断ミスですね。
すぐに通報し、消火活動が始まっていたら、尊い命を失わずに済んだかもしれません。
この爆発事故の原因が、予測可能で、何らかの過失を原因とする場合には、業務上過失致死傷罪という犯罪に該当する可能性があります。
誰の過失に基づくものかにより、現場作業員や責任者などが罪に問われる可能性があります。
法定刑は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金
すでに警察が、家宅捜索を進めているそうです。
ただ、爆発事故の原因究明は、専門的な知識を要し、簡単に解明できるものではないので、捜査に長期間かかる可能性があります。
刑事事件と併行して、死亡した被害者遺族への賠償問題、怪我をした被害者への賠償問題も起こってきます。
労災、公務災害の問題もありますね。
賠償が生じるかどうかについては、会社側に過失があるかどうかもかかわってくるため、捜査の進展を待って行われることが多いと言えましょう。
しかし、今回被害にあった方々は、一家の家計を支える立場にある方が多いと思われますので、会社側としては、速やかに被害を回復すべく金銭的な補償を申し出て欲しいものです。
改めて死亡した消防隊員のご冥福をお祈り致します。