質問で人生を変えました。 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
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質問で人生を変えました。

2010年02月27日

人生を思い通りに変える51の質問
人生を思い通りに変える51の質問
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私の新刊の前書きです。

2人の少年がいました。

1人の少年は、喧嘩が強く、頭も良くて人気者でした。もう1人の
少年は、喧嘩が弱く、引っ込み思案で落ちこぼれでした。人気者の
少年は、いつも落ちこぼれの少年をいじめていました。

人気者の少年は、自分に質問しました。

「どうすれば、もっと喧嘩が強くなれるだろう?」

そして、少林寺拳法を習って、もっと強くなりました。

他方、落ちこぼれの少年は、先生の陰に隠れながら、自分に質問し
ました。

「なぜ俺だけがいじめられるのか?」

そして、もっと暗い気持ちになり、自分の運の悪さや世間を恨みま
した。

2人の少年は成長し、それぞれ高校に進学しました。

人気者の少年は、自分に質問しました。

「英語で良い成績を取るには、毎日どういう勉強をしたらよいだろ
うか?」

そして、毎日少しずつ単語を憶えるという日課を実行し、優秀な成
績をおさめました。

他方、落ちこぼれの少年は、高校に入ると、成績が悪化していまし
た。そこで、少年は自分に質問しました。

「いつからこんなに成績が悪くなったのだろう?」

そして、成績が悪いのが当然と思うようになってしまいました。

落ちこぼれの少年は、ある日職員室に呼び出され、教師から次のよ
うに言われました。

「このままじゃ卒業できないぞ。良い成績を取れとは言わない。と
にかく卒業できるだけの勉強をしてくれ」

少年は、「高校を卒業できないかもしれない」という事実に強いシ
ョックを受け、家に帰って泣きました。

あなたは、どちらのタイプだったでしょうか?

実は、この、落ちこぼれの少年とは、私のことです。

人気者の少年は、自分に対して

「英語で良い成績を取るには、毎日どういう勉強をしたらよいだろ
うか?」

というようなポジティブな質問をして自分を方向付け、成功してい
きました。

他方、私の方は、

「なぜ俺だけがいじめられるのか?」

というようなネガティブな質問をして、自分をネガティブに方向づ
け、落ちこぼれていきました。

自分に対する質問により、人生の明暗が分かれたのだといえましょう。

職員室に呼び出された日、あまりに悔しくて、私は自分に誓いました。

「こうなったら、学校でもトップの成績を取って、みんなを見返し
てやる。」

「そのためには、今から何をしたらよいだろうか?」

「そして、何をやめたらよいだろうか?」

私は自分に対する質問を変えたのです。

そして、私は勉強時間を確保するため、それまで打ち込んでいた
野球部を辞めることにしました。

そして、勉強に専念しました。

その結果、高校2年の休み明けの英語のテストで、「卒業できな
い」と言われた私が、いきなり学年2番を取ることができました。

結局学校でトップにはなれませんでしたが、成績はぐんぐん上昇
し、卒業できたのはもちろんのこと、明治大学法学部に合格し、
現在の弁護士への道が開かれたのです。

私は、自分に対する質問を変えることによって思考を変え、行動
を変え、その結果、習慣を変えることによって、少しではありま
すが、人生に変化を起こすことができたのです。

その後も私は自分に対してポジティブな質問をし続け、現在弁護
士歴16年でありますが、15人の弁護士と11人の事務局が属
する法律事務所を共同で経営し、十分な収入を得ています。

また、共著を含めた著書を20冊弱書いているほか、法律の専門
家としてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などから取材していただく
程度にはなることができました。

さらに言えば、財産法人の理事になっており、自分の小さな会社
も所有しています。

私もまだまだこれからですが、自分に対する質問の仕方によって、
自分の人生を自分の力で切り開くことができる、という確信があり
ます。

なぜ質問によって自分を方向づけることができるのでしょうか?

それは、質問には、人に、

(1)強制的に考えさせ、

(2)答えを見つけ出させる、

という2つの機能があるからです。

私たちは、質問されると、少なくともその質問に答えようとします。

「小さい頃、なりたかった職業は何?」

と聞かれると、私たちは、小さい頃になりたかった職業のこと
をすぐに思い浮かべます。

ちなみに私は、大人になったら忍者になりたいと思っていました(笑)。

しかし、普段、そんな昔のことを考えて生活していますか?

普段は、記憶の彼方にあるはずです。

質問をすることにより、何十年も時空をさかのぼり、昔の記憶
の中から答えを引っ張り出してきて、質問に答えようとするのです。

つまり、質問により、強制的に昔のことを考えさせられ、答え
を見つけ出させられているのです。

これが、質問の強制力です。

質問のこの強力なパワーを使って自己変革をはかりましょう。

自分に質問することで、自分の思考を望む方向に導き、その結
果、自分の行動に変化を起こし、習慣にし、最終的には自分の
人生を思い通りに変えることが本書の目的です。

「夢なんかかなうはずがない」と思っている方も、自分が変わ
り、自分に対する周りの人の見る目が変わってくると、夢がか
なう可能性を実感することができるでしょう。

そしてその時、確