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ベローチェが講談社に損害賠償請求

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2008年2月14日

コーヒーチェーン「カフェ ベローチェ」を運営するシャノアールが、月刊誌「おとなの週末」に掲載されたコーヒーチェーンのランキングで最下位に評価されたことで、名誉を傷付けられたとして、出版元の講談社に対して、1100万円の損害賠償と出版差し止めなどを求める訴訟を東京地裁に提起したそうです。

ニュースによると、シャノアール側の主張は次のとおり。

◇ランキングが一般的評価に基づくものではなく、担当したライターの個人的感想に基づいている
◇このランキングについて、個人の主観的評価であることを示す記載が目立たず、わかりにくい
◇記事の内容が客観的事実であるかのような印象を読者に与えている

これで全部ではないでしょうが、これだけでは説得力が十分とは感じられません。読者は、雑誌に影響を受けるでしょうが、そんなに雑誌の言うなりにはならないと思います。

また、シャノアール側は、「店舗や作る人によって味にばらつきがあった」などの評価に対して、「マニュアルによる指導を徹底しており、そのようなことはないように努めている。表現は事実に反する」と反論しているそうです。

この部分については、記事が個人の主観なので、「あくまで個人的な感想だ」などの表現による配慮が必要だと思いますのが、シャノアール側でこの部分を立証するためには、マニュアルや指導の内容を開示しなければなりませんが、マニュアルなどは企業秘密ではないのか、ちょっと心配です。

店の評価をおとしめるような悪意に基づくランキング記事が許されないのは当然ですが、利用者に判断材料を提供するためのランキング記事を掲載することは表現の自由の範囲内であり、許される行為です。

ニュースを読む限りでは、表現の自由の範囲を踏み越えるものとは感じられません。

請求が認容される可能性は高くないものと予想します。

しかし、これで話題性が高まり、来店した人たちがそれぞれブログなどで評価をすれば、正しい評価が出るのではないでしょうか。

新・名誉毀損―人格権と企業価値を守るために


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