東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
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弁護士法律解説 リーガルアイ

 

隣人トラブルの原因はイルミネーション!?


2014年12月16日

毎年、年末のこの時期になると街にイルミネーションが点灯して観光スポットになっている所もあります。

専門で企画設計、デザインをする「イルミネーションデザイナー」という職業もあるそうです。

また、10年くらい前からでしょうか、自宅を電球などで電飾する個人宅が増えました。
ちなみに、そうした人たちのことを「イルミネーター」とも呼ぶそうです。

それはともかく、一見きれいで目を引く個人宅のイルミネーションですが、じつは迷惑をしている人もいるようです。
今回はそうした方からのご相談です。

Q)この季節になると気が滅入ります…隣家のイルミネーションが不快なんです。傍からみれば、そりゃきれいですよ。でもね、隣の家、それも両隣ともクリスマスの1ヵ月以上前から電飾をやり始めるんですよ。これ、正直なところ迷惑。夜中でもピカピカやってるから、夜眠れないんですよ。「近所のつきあいもあるし、きれいでいいじゃない」って妻は言うんだけど、私はつらいんですよ。神経質すぎるんでしょうかね? なるべく穏便にしたいんですが、いい対応策はないでしょうか?

A)残念ながら、光の害を取り締まるような法律や条例はありません。

考えられるのは、「民法」の、自分の家の建物所有権侵害や不法行為に基づく「差止請求」や損害賠償請求ですが、これらが認められるためには、イルミネーションによる光害が、「受忍限度」を超えるものである必要があります。

受忍限度とは、一般の人が社会生活を送るうえで我慢すべき限度のことです。

以前、隣人との騒音トラブルについて解説しました。

詳しい解説はこちら⇒「隣人トラブルから人間性が見える」
https://taniharamakoto.com/archives/1340

騒音トラブルでは、法律的には「受忍限度」が問題になってくるというものでした。

現状では詳細が分からないので明言できませんが、隣家のイルミネーションが受忍限度を超えているかどうかも大きなポイントになると思います。

一般の人が見てもまぶしいくらいの光が夜も眠られないレベルで、そのために、不眠などの健康被害を受けているというのであれば、差止請求や損害賠償請求できる可能性はあります。

しかし、自分だけがまぶしくて不快で眠れない、という主張では認められないでしょう。

過去の例では、隣地の家の屋根に設置された太陽光発電用ソーラーパネルの反射光がまぶしすぎる、として、太陽光パネルの撤去と損害賠償が認められた裁判例があります(横浜地裁平成24年4月18日判決)。

しかし、その事件は控訴され、高裁は判決を覆し、受忍限度内である、として、撤去と損害賠償請求を棄却しました。

感じ方は、人それぞれなんですね~。

そこで、対応としては、やはり、

まずは、隣人の方とイルミネーションの点灯と消灯の時間の取決めや、照明のワット数の低減などについて話し合いをしてみる。
そこで、話し合いがまとまらないようであれば、内容証明を送るなどの法的措置を検討するという方法もありますが、その後の生活を考えれば、話し合いでお互いが納得できるラインを見つけたいところです。

最後にですが、

電飾で飾る「イルミネーター」でとどまれば、まだいいですが、

下ネタ連発の「シーモネーター」や、
(;´Д`)ハアハア

嘘ばかりつく「ガーセネーター」
L(゚□゚)」 オオカミガクルゾーッ!

には、なりたくないものですね。

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