仕事術 | 弁護士谷原誠の法律解説ブログ 〜日常生活・仕事・経営に関わる難しい法律をわかりやすく解説〜
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階 みらい総合法律事務所
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
メニュー
みらい総合法律事務所
東京都千代田区麹町2丁目3番麹町プレイス2階
弁護士20人以上が所属するみらい総合法律事務所の代表パートナーです。
テレビ出演などもしており、著書は50冊以上あります。
  • 合気道式仕事術とは?

    2014年11月05日

    何度かメルマガでもお話したことがありますが、私はいわゆる体育会系。

    大学時代は、体育会の器械体操部で毎日練習に明け暮れていました。

    ですが、幼少期から、武道にも興味を持っていました。

    そんな私が30歳頃から始めたのが、合気道です。現在は二段を持っています。

    合気道という武道からは、身体の鍛錬、技術の修練といったことのほかに、精神的な部分で、大きな示唆を受けています。

    合気道は、ほかの格闘技にはない特徴があります。

    体が小さい人、力が弱い人でも上達できることです。

    格闘技は、体重と筋力がある人が圧倒的に有利であるという現実があります。

    体力があれば、相手が仕掛ける技を力で阻止し、逆にこちらの技で圧倒し、ねじ伏せることができます。

    ですから、ボクシングやレスリングなどでは、体重で階級が分けられ、フェアな条件で競技を行っています。

    一方、合気道の達人は、小柄で高齢の方ばかり。そんな、一見強そうには見えない人に、屈強な男がいとも簡単に投げられ、組み伏せられてしまいます。

    その秘密は、「護身の武道」ともいわれる合気道の技術体系にあります。

    合気道では、自分からは攻撃はしません。筋力を使わず、攻撃してくる相手の力を利用して投げたり、関節を取る武道です。

    相手の力を止めず、押してきたら受け流し、ひっぱられても力の方向を少し変えて投げを打つことができます。相手が強い力で迫ってくるほど、その力を味方にすることができるのです。

    この技術は、様々に応用することができます。一流の柔道家や空手家などの格闘家が、合気道に強い興味を抱き、練習に取り入れていることはよく知られているところです。

    スポーツだけではなく、弁護士の仕事にも合気道の考え方が応用できることがあります。

    例えば交渉。

    交渉は利害の異なる相手と、如何に自分が有利に解決するか、というプロセスです。

    その相手が、自分の要望を勢いに任せて主張し、合意を迫ってくることがあります。

    それに対し、

    正面から「ノー」を突きつけ、「こっちの主張はこうだ」と主張すれば、力と力の対決になります。

    しかし、「合気道式」の交渉術では、・・・・・・・(続きはメルマガで)

    こんなメールマガジンを読みたい方はこちらからご登録ください。

    http://www.mag2.com/m/0000143169.html

  • 不快な記憶に対処する方法

    2013年07月09日

    人間、生きていると、嫌なことがあるものです。

    嫌なことがあったら、どうしたらよいのでしょうか?

    人間、誰しも幸せに生きたいと思っています。

    良いことばかりが起こってほしいと思っています。

    しかし、どうしても嫌なことも起こってしまうのです。

    ここをうまく折り合いをつけていかなければなりません。

    ここで、私達の心には不協和が発生します。

    「良い記憶ばかりがいい」vs「悪い記憶が残っている」

    この状態は、私達にとって、とても苦痛です。

    このような不協和が起こったときに、人間は、あることを行います。

    それは、

    「心の不協和を解消しようとする」

    ということです。

    心の不協和を解消することにより、自分の心を防衛するのです。

    不協和を解消できなければ、苦痛が続くことになります。

    そして、トラウマになったり、心に傷を負ったりします。

    別の例で考えてみましょう。

    嘘をついている時に心が痛むのは、

    「正直な自分でいたい」vs「嘘をついた自分がいる」

    という不協和が発生しているためです。

    そして、この不協和を解消するために、人は、嘘をついて
    いたことを正直に告白したり、「嘘をつくことが相手のた
    で、正直よりも大きな正義なんだ」と自分に信じ込ませた
    り、嘘を本当だと自分に信じ込ませたりします。

    そして、この不協和を解消するために、

    ・人は、嘘をついていたことを正直に告白して、「正直な
    自分」に一貫させます。

    ・人は、「嘘をつくことが相手のためで、正直よりも大
    きな正義なんだ」と自分に信じ込ませることにより、「正
    直な自分」を今回は崩しても、より大きな正義のためだ、
    と自分を納得させます。

    ・嘘を本当だと自分に信じ込ませることにより、「正直な
    自分」に一貫させます。

    さて、では、「悪い記憶が残っている」時、人間は、どの
    ように対処するのでしょうか。

    フロイトは言います。

    「人は不快な記憶を忘れることによって防衛する」

    つまり、悪い記憶を忘れることによって、良い記憶ばかり
    を残し、心の不協和を解消しようとするのです。

    ここで注意すべきは、

    「忘れよう、忘れよう」

    とするばかりに、悪い記憶を思い出さないことです。

    記憶を忘れるには、「忘れよう」とは思わないことが大
    切です。

    悪い記憶を受容してしまうのが正攻法ですが、なかなか
    難しいものがあります。

    簡単な方法は、悪い記憶とは無関係の良い記憶で満たし
    てしまうことです。

    嫌なことがあったときは、あまり楽しもうという気には
    なりませんが、ぱっと楽しんでしまうことによって、い
    つの間にか悪い記憶もなくなって、心が守られることもあります。

    参考にしていただければと思います。